この頃、年回法要など親類縁者を招いてお勤めする仏事は
祥月命日に近い休日に営まれることが多くなったようです
できるだけ、もれなくお参りしてもらうために という配慮が
働いているのでしょう

ところが、おつとめを依頼されるご院さんの方では、日曜日や
祝日に限られるため、何軒か重なってしまうという例も
珍しくはありません

とりわけ、年回法要には" 三部経 "を拝読し、短い法話があり
お斎になるといった伝統のある土地では、せいぜい午前と
午後の2軒が限度でしょう

しかし、" どうしてもその日に "という強い希望があれば
申し込み順で打ち切ってしまうというのも、ご院さんと
しては偲びないものです

ご門徒さんの家でお母さんの五十回忌を三度つとめた
お寺の場合は・・・

数年前、仏事が重なると当日は" 大無量寿経 "だけを拝読し
祥月命日に改めてその家で" 観無量寿経 "と" 阿弥陀経 "を
あげることにしたと言います

するとご門徒から、" これほど丁寧に仏事を営むことは有り難い "と
今では、たまたま祥月命日が休日でない限り" 二度づとめ "が
すっかり定着したと言います

そのお寺の住職さんは、こう言います
" 何よりお参りの人数が多いと、家の者は接待や雑用に
追われて、仏事にゆっくり会えないでしょう それが、2度目には
内輪だけなので、しみじみとお参りできると喜ばれています
ただ門徒の多いお寺では、忙しくて' 二度づとめ 'は
できるかどうか・・・ "と

ご門徒の人に聞くと" ひっつけて( 併修=2人以上の法要を
併せてつとめる )つとめた時も、命日にもう一度、参って
くださいとお願いしてます "ということでした

なお、休日を選んだ場合、祥月命日より早く務めるのは
仏事を伸ばし伸ばしにしないようにという、心構えの
表れだと言われています

年回法要は、祥月命日( 亡くなられたその月のその日 )の
当日かそれより早目につとめるのが一般的です

仏事を" なおざり "にしないようにとの
昔の人の" いましめ "からです