2016年10月

次男・三男にお仏壇は不用か

お仏壇には、いわれもなき迷信・俗信がつきものです
そんなことから、ここ数年、さまざまな形で俗習にとらわれないようにとの
指導が行われているようで、その効果が上がってきているといわれています

例えば、長男の家にお仏壇があれば、次男・三男の家には無用
といった奇説にまどわされなくなったというようなことです

この奇説によると次男・三男がお仏壇を持つと
" 先祖が行き迷う "というのです
せっかく長男の家に( 先祖が )落ち着いているのに
次男・三男の家にお仏壇があると、うろうろしなければならいではないか
というのです

しかもこの奇説を補強するのが、なんでもないときに
お仏壇を迎えると" 新仏が出る "という
まことしやかささやきでしょう

これら俗説を通じていえることは、お仏壇に対する基本的な誤解でしょう
つまり、お仏壇は" 死者の入れ物 "という誤った解釈に立っているのです
ですから、入れ物を求めた以上は、中身" 新仏 "を入れなければならない
という" おどし "にむやみに怯えなければならないのです

お仏壇は死者や先祖の" 入れ物 "ではなく
ご本尊・阿弥陀如来の" お館 "です
浄土真宗の門徒としての日常生活の心のよりどころです

古い文献には
「 家に仏を置いたと考えてはならない、家の主としてお給仕せよ 」
と指示されていますように、何も長男だけに限ることだけではありません

こうした本来の意味が正しく理解されるようになって
次男・三男が新居を構えるときは、何はおいても一家の
" 心の生活 "の中心であるお仏壇を贈る親が増えているといいます


❄ お仏壇のルーツ ❄
日本に仏教が伝来したのは、正式には6世紀前半
百済の聖明王が仏像や経論を伝えたことによるとされています
仏像が伝えられた以上、仏壇が必要になります
" 日本書紀 "には天武天皇が仏舎( 仏壇 )を作って礼拝せよと
命じたとあります
7世紀後半のことです

おつとめの作法とは

仏前でのおつとめは、朝夕2回、1日の初めと終わりにというのが原則です
おつとめの作法といっても、特に難しく考える必要はありません

① お仏壇のお花の水をかえたり、内部が汚れていたりすれば
まずきれいにしましょう

② 輪灯や金灯篭( ないお仏壇もあります )に点灯し
ローソクに火をつけます

③ 香を供えます、線香は立てずに香炉の大きさに合わせて
2、3折りにして火をつけ香炉に寝かせます
そして念珠をつけ合唱礼拝

④ おつとめの本( 経本 )を軽くおしいただいて勤行( ごんぎょう )
に入ります、リンは経本に定められた箇所で打ちます

⑤ 勤行が終わると再び経本を軽くおしいただいて閉じ
経机( ない場合はひざのうえ )に置き、合唱礼拝

⑥ 灯明の明かりを消して、軽く頭を下げる

こういった順序になるでしょう
ところで、おつとめに関しては何よりその心構えが大切です
浄土真宗では、おつとめすることにより亡き人やご先祖に
回向( えこう )するというのでは決してありません
あくまでも、仏さまへの感謝( 仏恩報謝 )と、そのお救いの
たのもしさを讃える( 仏徳讃嘆 )のために行うものです

ですから亡き人やご先祖は、その仏さまのすばらしいお念仏と
そのことをよろこぶことのできる人間としての生命( いのち )を
伝えてくださった方として偲ぶのです

また、おつとめは可能な限り家族全員そろって行ってください
朝は、特に忙しい時間帯です
しかし、そうしたときこそたとえ数分でも、おつとめの時間を
もってほしいものです
子供たちにとってはたいくつな時間かもしれません
しかし、そういう日々の連続の中で" 感謝の心 "が
はぐくまれていくのではないでしょうか

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