住居を新築したおり、お仏壇も大型のものを安置する
設計にし、新しいお仏壇をお迎えしたとき古いお仏壇は
" 下取り "というとなじめないものです

お仏壇を" 物 "として見れば工芸品です
しかし、家具や調度、装飾品として決して同列視していない
きっぱりとした姿勢がうかがえます

とすると、物ならば再使用に耐えられるものは
下取りしてもらえますが、そうでないと粗大ゴミになります
やはり代々にわたってお給仕してきた" こころ "を
大切にしたいものです

ですから、新しくお仏壇を求めるとき、これまで
お給仕していたのをどうするかを、お寺に
相談するとよいでしょう
「 求めたいけど余裕がないので 」という
人があるかもしれませんから

蓮如上人は門弟の法敬坊順誓( ほうきょうぼうじゅんせい )に
" 法敬と我とは兄弟よ "と「 御一代記聞所 」に言われています
血のつながりはなくても、如来の大悲に照らされた
者同士は、肉親も同様だというのが、念仏者の
世界の美しさなのです

お念仏をよろこぶ人から人へ
お仏壇のお給仕、続けられていく姿は
やっぱり心温まる情景です

お仏壇は仏さまのお館です
新しくお仏壇を求めるときは、まず、ご住職に
相談するといいでしょう

❄ 仏法の兄弟 ❄
法敬坊順誓は、金沢に照円寺を開いた蓮如上人の門弟です
上人はこの順誓に" 信をえつれば、さきに生るる者は兄
後に生るる者は弟よ "といわれています
この場合の" 生るる "はこの世だけでなく、あの世
つまり浄土へ生まれるという意味です
仏法の" 兄弟 "とは、そういうことです