" 須弥壇( しゅみだん ) "とは、お仏壇の中央にある
いわゆる" 壇 "です
一言でいえば仏さまを安置する" 壇 "ということです
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左が" 須弥壇 "で、右が須弥壇の上に仏さまのお宮殿があります

この形を模して、ほとんどのお仏壇にはこの須弥壇があります
なければ" お仏壇 "ではないということになりますかね

この須弥壇は、ただ何となくあるものではありません
須弥山( しゅみせん )を形どったものなのです
" 須弥山 "漢訳すると" 妙高山 "です

仏教の宇宙観では、この須弥山が世界の中心に高く
そびえていると説かれます
高さは八万由旬( ゆじゅん )
古代インドでは、村落から森に至る中間地点までの距離を
" 一倶廬舎( くるしゃ 約8㎞ ) "といい" 八倶廬舎 "が" 一由旬 "ですから
一由旬は64㎞ということになります
するとこの計算では、須弥山の頂上の高さは
64㎞×8万=512万㎞ということになります
ジャンボジェット機で行けば230日あまりをようする
とてつもない距離です

つまり、形はどうあれいくら小さなお仏壇でも須弥壇は
それほど高い須弥山を象徴するとともに、そのことで
仏さまのお徳をたたえようとするものなのです

" 由旬 "という単位に触れましたが時間の単位でいえば
" 劫( こう ) ”があります
「 無量寿経 」には、私たち凡夫を極楽浄土に救うため
仏は四十八の" 願 "をたてられておられますが
それまでに" 五劫 "のあいだ思いつめられた
" 五劫思惟( ごこうしゆい ) "とあります

" 劫 "とは" 永遠 " " 無限 "に近い時間です
それがどれくらいの時間か、おもしろ話

40里(160㎞)四方もある巨大な岩を100年に1度
降りてきてその柔らかい衣でひとなですることで
すり減ってなくなってしまう
そういう時間のこと
また、上下四方一由旬(64㎞立方)もある城を芥子粒で満たし
100年に一度ずつ一粒を取り去ってすべての芥子粒が
なくなってしまう時間・・・

" 考えただけでも気の遠くなる "というよりも" およびも
つかない時間 "、それが" 一劫 "なのです

落語で「 ジュゲム、ジュゲム、ゴコウノスリキレ 」というのは
上記の" 天女 "のたとえと、阿弥陀如来の" 五劫思惟 "の
話を使ったものです

須弥壇は、仏さまの大いなる世界と
そのお徳の高さを象徴したものです