お仏壇には、いわれもなき迷信・俗信がつきものです
そんなことから、ここ数年、さまざまな形で俗習にとらわれないようにとの
指導が行われているようで、その効果が上がってきているといわれています

例えば、長男の家にお仏壇があれば、次男・三男の家には無用
といった奇説にまどわされなくなったというようなことです

この奇説によると次男・三男がお仏壇を持つと
" 先祖が行き迷う "というのです
せっかく長男の家に( 先祖が )落ち着いているのに
次男・三男の家にお仏壇があると、うろうろしなければならいではないか
というのです

しかもこの奇説を補強するのが、なんでもないときに
お仏壇を迎えると" 新仏が出る "という
まことしやかささやきでしょう

これら俗説を通じていえることは、お仏壇に対する基本的な誤解でしょう
つまり、お仏壇は" 死者の入れ物 "という誤った解釈に立っているのです
ですから、入れ物を求めた以上は、中身" 新仏 "を入れなければならない
という" おどし "にむやみに怯えなければならないのです

お仏壇は死者や先祖の" 入れ物 "ではなく
ご本尊・阿弥陀如来の" お館 "です
浄土真宗の門徒としての日常生活の心のよりどころです

古い文献には
「 家に仏を置いたと考えてはならない、家の主としてお給仕せよ 」
と指示されていますように、何も長男だけに限ることだけではありません

こうした本来の意味が正しく理解されるようになって
次男・三男が新居を構えるときは、何はおいても一家の
" 心の生活 "の中心であるお仏壇を贈る親が増えているといいます


❄ お仏壇のルーツ ❄
日本に仏教が伝来したのは、正式には6世紀前半
百済の聖明王が仏像や経論を伝えたことによるとされています
仏像が伝えられた以上、仏壇が必要になります
" 日本書紀 "には天武天皇が仏舎( 仏壇 )を作って礼拝せよと
命じたとあります
7世紀後半のことです