親鸞聖人の著述といえば、何といっても「 ご本典 」「 ご本書 」と
尊ばれている" 教行信証 "です
正式名は" 顕浄土真実教行証文類 "という6巻からなる書物です

これは、真宗の教えの根本があきらかにされたもの
つまり
親鸞聖人によってこの書物が撰述( 編纂と著述 )されることによって
真宗という宗団が成り立ったという" 立教開宗 "の書です

真宗の門徒がもっとも親しくおつとめする「 正信偈 」は
この" 教行信証 "のうちの「 行巻 」のところにおさめられているもので
七つの言葉を一句とする" 七言・百二十句 "の漢詩です
これは" 教行信証 "のもっとも 要 となる内容を短くまとめたものです

" 教行信証 "の漢文を、いきなり理解することは
そうたやすいことではありません
そこで私たちは" 教行信証 "の" エキス "ともいうべき「 正信偈 」を
いつも身近におつとめし、お寺の法要のときの法話や聞法回などで
ことあるごとに、そのいわれを聞かせていただきます

次に、親鸞聖人の著述といえば" 和讃 "です
先の" 教行信証 "や" 正信偈 "は漢文、漢詩です
いわば外国( 中国 )の言葉です
そこで親鸞聖人は、漢文を読めない当時の多くの人々のために
日本語( 和語 )でわかりやすい" 歌 "にして
あらわしてくださいました
これが" 和讃 "です

その主なものは阿弥陀如来のお徳を讃えた「 浄土和讃 」
お念仏を伝えてくださった七人の高僧を讃えた「 高僧和讃 」
阿弥陀如来のお救いのたのもしさを讃えた「 正像末和讃 」
以上の三つで、これらを総称して「 三条和讃 」と呼んでいます

そして有名な" 歎異抄 "です
これは、親鸞聖人が書かれたものではなく、門弟の一人である
河和田( かわだ )の唯円( ゆいえん )が親鸞聖人のお言葉を
まとめた「 聞き書き 」です

前半は、親鸞聖人のお言葉によって真宗の深い教えが説かれ
後半部分は、その真実の教えが間違って世に伝えられて
いることを嘆いた唯円の批判の言葉 という形で構成されています

真宗門徒のみならず、世界の名書として広く知られているものです